冬場に、手のあかぎれで悩んでいる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。なかなか治らない、治ってもまたすぐ再発してしまうなど、非常にやっかいなものです。
なぜあかぎれになってしまうのか、原因を知れば予防や対策をとることができます。
あかぎれの原因 その1
まず原因として考えられるのは、皮膚の潤い不足です。
正常な皮膚であれば、適度な水分と油分を保持することで外からのダメージから手を守ってくれます。
しかし乾燥している皮膚はバリア機能が落ちているため、冬場の冷たい水や洗剤などの刺激物から手を守ることができず、ひび割れやあかぎれを起こしてしまいます。
あかぎれの原因 その2
もう1つの原因は血行不良です。
冬場は血管が収縮して手足が冷えがちです。
血液は体のすみずみに栄養を送る役割を担っていますが、血行不良になると十分な栄養を末端に届けることができません。
そうすると傷を治す力も弱くなってしまうので、なかなかひびが治らないという状況になってしまうのです。
あかぎれを予防するには?
これらのことを考えて、まずはあかぎれができる前に予防する方法を考えてみます。
まずしなければならないことは保湿ケアです。
尿素配合のクリームが有効
すでに行っている方も多いとは思いますが、こまめにハンドクリームを塗って皮膚にうるおいを補給してあげます。
お手洗いに行ったり水仕事をしたりですぐに取れてしまうので、外出時などにも持ち歩いて気づいたときに塗ってあげるようにしましょう。
ただ塗るのではなく、指の関節の間のしわ部分や爪周りなど乾燥しがちな部分には刷り込むようにして念入りに塗ると効果がより高まります。尿素を配合したクリームなどは肌を柔らかくしてくれるのでおすすめです。
日頃から手の乾燥には注意
また外出先などで手を洗ったあと、ジェットタオルで手を乾燥させている方もいるかもしれませんが、手を必要以上に乾燥させてしまいます。
乾燥が気になる方はハンカチを使用するほうがよいです。
ゴム手袋で刺激から手を防ぐ
次になるべく手を水や刺激物に触れさせないようにします。
食器洗いの際には手に優しい洗剤を使用し、ゴム手袋を使用します。
ゴム手袋で手荒れを起こしてしまう方もいるので、中に綿の手袋をしてからゴム手袋をはめると、より手には優しいです。
あかぎれができてしまったら手を休ませて
それらの予防策をしてもあかぎれができてしまった場合、なるべく早く治すことを考えます。
薬をしっかり塗り、可能であれば水仕事を避ける、就寝時に手袋をするなどのケアを行い、手を休ませてあげましょう。
ひどい場合は皮膚科で、傷を修復するテープを処方してもらうのもよい方法です。
患部が水に触れないので痛みも和らぎますし、早く治ります。