バナナの効果は熟れ具合で変わる?
ダイエットや美容食としてよく食べられているバナナには、健康を手助けする栄養がたくさん詰まっています。
でも実はバナナの熟れ具合によって含まれる成分や含有量が異なるため、食べるタイミングによって体にもたらす効果が違ってくるのです。
時間が経つごとに青いバナナから黄色、やがて茶色へと変化していきますが、どのような熟れ具合のタイミングでバナナを食べると、健康になれるのでしょうか。
青いバナナがもたらす健康パワーとは
まだ十分に熟れていない青いバナナは、レジスタントスターチという成分が豊富です。
この成分はデンプン質なのですが食物繊維のような働きを持ち、他のデンプン質と比べて消化しにくいため、カロリーが抑えられてダイエットにも最適です。
そして腸に入ると善玉菌のエサになってくれるので、腸の健康を整える働きもあり、便秘解消に役立てられます。
善玉菌の活性化により、免疫力の向上やデトックス作用が高まるので、美容目的の利用にもおすすめです。
お疲れ気味の時は黄色いバナナで元気回復
黄色バナナは甘い香りと程良い柔らかさがあり、いわゆる食べ頃と言われるタイミングです。
バナナとしての成分が最も豊富になる黄色バナナには、代謝をサポートするビタミンB群、体内の掃除をしてくれる食物繊維、抗酸化成分のポリフェノールが含まれています。
水分排出効果のあるカリウムや成長を助けるマグネシウムといったミネラル、心を安定させて眠りをサポートするトリプトファンが含まれているので、体の疲れを取って心を健康にする効果が期待できます。
免疫力アップには熟れ過ぎた茶色バナナ
黄色バナナが熟れてくると、茶色の点が広がってキリンのようになり、やがて茶色バナナになっていき、リン脂質を多く含むようになります。
リン脂質は体内の細胞膜に存在していて、遺伝子情報や細胞の再生に深く関わっている成分です。
胃粘膜を保護する働きがあるので、胃が持たれやすく食欲が低下している時に最適です。
リン脂質は脳や血液中にも存在していて、情報伝達や体の機能維持に欠かせない成分です。
熟れ具合の違うバナナで健康をサポート
同じバナナでも、熟れ具合によって健康に対する効果がかなり違うことが分かりました。
牛乳やヨーグルト、チョコレートなど、他の食べ物との相性も抜群なので、色々な食べ方ができます。
黄色い時が一番の食べ頃とされていたバナナですが、購入したら一気に食べてしまわないようにして、時間経過を楽しみながら熟れ具合の違うバナナを食べることで、さまざまな効果をもたらしてくれるので、健康のサポートに役立てられます。