鼻血がでる原因と止め方！病気の可能性は？

鼻血は、誰もが一度は経験があるでしょう。

鼻血の原因は？

鼻からの出血は、約９０％が小鼻の内側にあるキーゼルバッハという部分からの出血です。
鼻の右穴と左穴を隔てる壁の少し前にあります。

ここは粘膜が薄く、毛細血管も集中しているうえに、すぐ下に骨や軟骨があるので、ちょっとの刺激で出血しやすい部分です。

子どもが鼻をほじっていて鼻から血が出た、ぶつかったり転んだりして鼻を打って出血したというケースは、このキーゼルバッハの部分を傷つけたことが原因です。

キーゼルバッハ部位（キーゼルバッハぶい、Kiesselbach’s area）とは、鼻中隔の前下端部の粘膜の部位で鼻血の好発部位である。
出典：ja.wikipedia.org

鼻から血が出た時の止め方は、下を向いて鼻をつまんで下さい。
鼻をつまむことで、キーゼルバッハの部分を圧迫することができ、止血できます。５分から１０分もつまんでいれば止まるでしょう。

ティッシュを鼻に詰める人も多いのですが、これはＮＧです。

詰めたティッシュを取り除く時に、キーゼルバッハの部分をまた傷つけてしまって再度出血するというケースが多いです。「まだ止まらないなあ」と思っているようですが、まだ止まらないのではなく、再度出血していることが大半です。

また、上を向くのも良くありません。
下を向くと血が垂れてきて服を汚すから上を向きたくなるようですが、上を向くと血が鼻から喉に回ってしまいます。

血が喉に回ると気持ちが悪いですよね。気分が悪くなったり、嘔吐や時には窒息の原因となることもありますので、上を向くのではなく下を向いてください。
もしも、喉に血が回った場合は、飲みこまずに吐き出してください。

鼻血くらい誰にでもあることですが、頻繁に繰り返す場合は、何か病気の症状なのでしょうか。

高血圧や動脈硬化のある人は、鼻血が多い傾向があります。

また血液をサラサラにするワーファリンと言う薬を飲んでいる人や、イチョウ葉エキスやＥＰＡなどの血液サラサラ系のサプリを飲んでいる人も、原因となることがあります。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気がある人も、鼻の中の粘膜が腫れて傷つきやすくなっているため、出血しやすくなります。

白血病や血小板減少症などの血液の病気でも、鼻からの出血が症状の１つとなることがあります。
しかしこれらの病気の場合は、どこかにぶつけた覚えはないのに手足などにアザ（内出血）が沢山できていたり、歯ぐきからの出血があったりします。

またまれに、上顎癌なども頻繁な鼻血の原因としてあげられます。

頭を強く打った時も、鼻から出血することもあり、この場合は早急に救急搬送することが必要です。