正常な咳は防衛本能であるため数日で治る
咳とは鼻や口から異物が肺の気道に入り込んだ時に、空気を急激に押し出して吐き出させるための防衛本能です。
その異物が大きいものであるなら咳をして食道と気道まで押し上げれれば元に戻り、気道に入り込んだ物が風邪などの細菌類であれば細菌類が外に出るか抗体によって攻撃されいなくなれば自然と止まります。
そのため通常の咳であれば2日か3日たてば自然と止まりますが、しかし2週間以上続く場合には病院に受診しなければならないレベルの注意が必要です。
咳が2週間以上続くケース その1 肺炎と喘息
咳が2週間以上続く時のケースとして考えられる症状で最も多いケースが肺炎と喘息ち言えます。
原因は炎症によって気管支が狭くなるために生じることで、喘息は強い咳や呼吸時に異音がなり肺炎は黄色い痰がでます。
細菌が気道に入り込んだ時に脳が抗体を出して攻撃するのですが、その攻撃が強く続くと気道の表面を傷つけてしまうことで空気を取り入れづらくなります。
症状が重い時には空気が吸えずに意識障害を起こすことがあるので病院を受診する必要があります。
咳が2週間以上続く時のケース その2 肺結核
喘息や肺炎以外で咳が2週間以上続く時のケースには肺結核があります。
肺結核は結核菌が肺の中に入って繁殖することで起こる症状で、喘息および肺炎と似たような症状が出ますが痰の中に血が混じることがあります。
肺結核は繁殖力が強く抗体の攻撃も強くなるので肺の細胞を傷つける量も多くなり血の量が多くなるほかにも、咳をした場合空気感染で周辺にばらまく可能性があるため病院で隔離する必要です。
その後は抗生物質を服用し結核が無くなるまで安静となります。
咳が2週間以上続く時のケース その3 肺がん
もう一つ咳が2週間以上続く時のケースで考えられるのが肺がんです。
肺がんの場合強い咳が出る以外にも血の混じった痰と強い胸の痛みが出ることが特徴です。
肺がんの初期症状が強い咳と軽い胸に違和感ぐらいしか出ないため見過ごされることが多く、血の混じった痰や胸の痛みが出た時にはある程度進行してしまっていることが多いのです。
肺がんと受診された時には軽い場合には内視鏡で取り除き、重い場合には肺を取り除いたあとに抗がん剤治療となります。
強い咳が出た時には無理をせずに病院へ
咳自体は先に言ったとおりに防衛本能で気道に入り込んだ異物が無くなれば数日で治りますが、2週間以上続く場合にはそれ以外の原因を考えることです。
特に喘息や肺炎も注意が要りますが、強い咳以外にも症状がある場合には肺結核や肺がんのリスクがある場合があることも念頭に置く必要があります。
ただ結核もがんも早期発見できれば重症化することも少ないため、違和感があったときには迷わずに病院を受診することをお勧めします。