虫歯を放置した際に起こりうる病気とは?

虫歯を放置した際に起こりうる病気とは?

虫歯を放置していると別の問題が起こりうる

日本は世界的に見るとデンタルケアへの関心が薄い部類に入る国であり、多少の虫歯程度であれば痛み止めで我慢をするという人も多くいます。

そもそも定期検診も行っていないために初期虫歯に気づかずに悪化していくというケースも多いのですが、実は虫歯を放置するとさまざまな問題が起こりうるのです。

中には非常に大きな問題につながりかねないものもありますから、ここでデンタルケアの重要性と、虫歯を放置する恐ろしさについてチェックしていきましょう。

虫歯を放置していると口臭が悪化する

まずは小さな問題としてチェックしたいのが「虫歯を放置すると口臭が悪化する」という問題です。

口臭は誰にとっても出来れば無い方が良い物ですが、虫歯を放置していて神経が死んでしまった場合、細菌がその歯の空洞に住み着いてしまって出血を起こし、それによって酷い悪臭を作ることがあります。

神経が死んでいるほどの状態になると痛みも感じなくなりますが、人によっては耐え難いほどの悪臭に悩まされることになるでしょう。

顎の骨まで破壊されることもある

次に口臭が悪化した状態で放置をしつづけた場合ですが、これは顎の骨に感染症を引き起こす可能性があります。

もともと虫歯というのは歯に細菌が住みついて歯を破壊してしまう症状のことですが、この細菌が歯を超えて、顎の骨や骨髄に感染症を引き起こすのです。

この感染症がさらに悪化すると骨髄炎が発生してしまい、熱や嘔吐、寒気といった症状を呈し、ひどい場合には手術による治療が必要になります。

最悪の場合は死亡することすら起こりうる

そして最後に起こりうるケースとして覚えておきたいのが、「死ぬことがある」ということについてです。
虫歯の菌が骨髄炎などを起こした後に血管に入りこむと、血液に乗って菌が全身を巡り始めます。

この菌が心臓や脳に入りこんでしまうと、心筋梗塞脳梗塞といった死亡率の高い重篤な病気を引き起こしうるのです。

こうなればもう症状が出てから病院に行っても間に合わないことがありますし、命が助かったとしても、一生後遺症が残ることもあり得るでしょう。

虫歯は放置せずに早期治療が鉄則

ではこうした虫歯によって起こりうる問題を予防するにはどうすれば良いのかというと、これは当然、定期的に歯医者に通って虫歯を早期に見つけ、早期に治療することが大切です。

よく「虫歯治療は痛いから」と敬遠する人もいるのですが、実際には小さな虫歯であればほとんど痛みは感じません。

金額としても数千円で終わるのですから、数千円をケチって大病にかからないよう、しっかりデンタルケアの意識を持ちましょう。

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