秋ごろからインフルエンザ予防接種の話題が出てきます。
インフルエンザの種類について
インフルエンザは毎年流行するウイルス性の感染症で、その種類はA型、B型、C型の3つにわけられ、さらにA型とB型はタイプがわかれます。
通常の風邪よりも重く流行しやすいので、毎年感染者情報が発信されます。
ウイルスのうち、流行しやすいのがA型とB型です。
A型インフルエンザの流行時期と感染経路
A型インフルエンザは秋から冬休み後の2月上旬ごろ感染者が増えます。
感染経路は飛沫、接触、空気の3つがあり、最もかかりやすいのが飛沫感染です。
インフルエンザのウイルスは感染者がくしゃみをするだけで、かなり遠くまで飛ぶことができ、空気が乾燥している、気温が低いといった環境の中では2日ほど浮遊することができます。
その浮遊しているウイルスを吸い込むことで、空気感染となり症状が現れ始めます。
A型インフルエンザの潜伏期間
A型インフルエンザの潜伏期間は1日から2日程度と短いです。家族に感染者がいる場合や、人ごみに出て、くしゃみをしている人のそばにいた場合、感染している可能性が高くなります。
A型インフルエンザの症状
潜伏期間を経て症状が現れ始めますが、まず高熱がいきなり出ます。
40度近い熱が出ることも多く熱と同時に倦怠感と寒気が襲います。
この時点で普通の風邪と違うと感じることができます。子供の場合は、具合が悪いという表現をし、食欲がなくなる、いきなり寝転がる、ぐったりするということが起こるので、そのような時は熱を測ってみると良いでしょう。
症状としては、高熱、咽頭痛、頭痛、関節痛と全身がぎしぎしと痛みます。
その後3日目ぐらいからは鼻水、咳といった呼吸器系の症状が出てきます。
おおよそ1週間程度でウイルスは体内からいなくなりますが、タミフルやリレンザのような抗インフルエンザ薬を服用することで1日程度症状を早くに和らげることができます。
合併症を引き起こす可能性
A型インフルエンザの怖いところは、高齢者であれば肺炎や気管支炎、子供であれば、インフルエンザ脳症や脳炎といった合併症を引き起こす可能性がある点です。
インフルエンザ脳症や脳炎は発熱してから24時間ほどで発症してくるので、高熱が出ている間は目を離さないようにすることが大切です。
抗インフルエンザ薬の副作用
また、抗インフルエンザ薬はまれに異常行動を起こすことがあります。
高熱が出て薬を服用している期間に起こることが多く、飛び降りたり、奇声を発したりすることがあるので、薬の服用中は窓を閉める、定期的に様子を見るといったことが必要になります。