頭にできる脂漏性皮膚炎(湿疹)の症状と治療法

頭にできる脂漏性皮膚炎(湿疹)の症状と治療法

脂漏性皮膚炎とは皮脂が分泌されやすい部分に起きる炎症であり、頭・耳の後・耳の中・鼻翼の外側(鼻唇溝)などの脂漏部位と呼ばれている部分に起きやすい湿疹です。

つまりフケ性やアブラ性にアレルギー反応を起こしてしまったり、そこに細菌感染や信金感染などの菌の感染がプラスされてしまうことによって起きてしまう湿疹となっているので、原因としては菌の感染以外はほとんど体質的なものだとされています。

頭にできる脂漏性皮膚炎の症状とは?

その中でも頭に出来る脂漏性皮膚炎としてはどのような症状があるのかというと、頭皮に炎症が起きるためカサブタやフケが増えてしまうと言うところが大きな症状のひとつです。

そのため頭皮の痒みが増してきますし、痒いからとついつい掻き毟ってしまう事によって出血炎症の悪化なども二次症状として起きることがあります。

脂漏性皮膚炎の症状が出やすい季節

ちなみに症状が現れやすい季節としては一般的に春や夏が多いとされていますが秋にもフケが増えてくると言う人も少なくないですし、冬場は乾燥することが多いことから比較的症状が落ち着いていると言う人が多いようです。

ただし脂漏性皮膚炎が悪化して重症化した人の場合は年中フケが増えてしまっているので、1年中ケアをする必要性が出てきます。

脂漏性皮膚炎の治療法は?

ではどのように治療していくのかというと、まず基本的に原因が体質によるものであるということから完治する事は難しいと言われています。

そのため治療の目的としては状態を緩和して落ち着かせることがポイントとなっており、主に対症療法的な治療が行われるようになっています。

内容としては頭の場合はローションタイプの外用薬を使って皮脂の分泌を防いだりアレルギー反応を落ち着かせるというものになっており、外用薬以外にも皮脂の分泌を抑えるためにビタミンB2・B6の内服薬やアレルギー反応と痒みを抑えるために抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服薬が使われる場合もあります。

また細菌感染などの炎症が起きている場合には抗生物質の内服や抗真菌剤の外用を併用する事もありますし、病院によっては紫外線照射療法と呼ばれる治療方法を用いて状態を緩和させると言う事もあります。

そして予防法法としては清潔な状態を保つことが重要であるとされていて、毎日の入浴や洗髪で余分な皮脂や汚れをしっかり落とすことがポイントになっています。

注意点としては保湿効果の高い油性のものや肌に優しいとされているシャンプーは地肌の汚れを落としきれないことがあるため、ケアとしては不十分になってしまうことがあるようです。

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