月経サイクルとホルモンバランスの関係
女性は月経サイクルによって体調が変化しますが、これにはエストロゲンとプロゲステロンという二つの女性ホルモンが関わっています。
これらのホルモンはどちらかが多くなったり、少なくなったりと変化するため、一定のサイクルが生み出されます。
このサイクルが安定していれば、ホルモンバランスが整っていることが分かります。
自分の月経サイクルを知る一番の方法は、基礎体温を測り続けることです。
基礎体温の測定方法と管理の仕方
基礎体温とは、人間が生命活動をするうえで最低限必要な体温のことで、婦人用体温計で測定します。基礎体温を測るベストなタイミングは、起床してすぐの安静にしている時です。
正しいデータを得るためには、できるだけ同じ時間帯に毎日測り続けることが望ましいでしょう。測定したら、その日の体調を含め、基礎体温表に毎日記します。
アプリを利用すると、スマートフォンやパソコンで管理できて便利です。基礎体温は少なくとも3ヶ月は測り続けるようにしましょう。
基礎体温の変化から分かることとは?
基礎体温を毎日測り続けると、体温が低い低温期と高い高温期があることが分かります。一般的には、月経開始から排卵日までは低温期で、排卵日を過ぎてから月経が始まるまでは高温期になります。
低温期に優勢になるのはエストロゲンで、この時期は体調が良くなり、気持ちも明るくなります。一方、プロゲステロンが増える高温期は体調不良になり、気持ちも不安定になります。
このように、基礎体温の変化から、ホルモンバランスの状態が分かり、体調管理もしやすくなります。
ホルモンバランスの乱れはグラフに表れる
ホルモンバランスが整っていると、月経のサイクルとともに基礎体温も変化し、グラフを見ると低温期と高温期にきれいに分かれています。
ですが、グラフがガタガタになっていたり、低温期と高温期の温度差があまりなかったり、高温期あるいは低温期の期間が短いなどの変調が見られる場合があります。
このことからホルモンバランスが乱れていることが分かります。そして、その奥には体のトラブルが潜んでいる場合があるので、婦人科を受診することをおすすめします。
基礎体温を測り続けると体調管理に役立つ
女性の体は月経サイクルによって変化するため、これを把握することで体調管理ができます。月経サイクルが整っていればホルモンバランスも整っていると言うことができます。
月経サイクルを把握するベストな方法は、基礎体温を毎日測り続けることです。基礎体温は優勢となる女性ホルモンによって定期的に変化し、グラフでは低温期と高温期の二相に分かれます。
これがきちんと分かれていない場合は、ホルモンバランスが乱れていて、体に問題があることが考えられます。